AWS SAA を取るために 2ヶ月間半やったこと
※ この記事は社内向けに書いた記事(2020/09/07)を転機したものです。
全てはこの日から始まった...
20卒 eng の kumashun です。 先月 8/29 に、AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 試験 (以降 AWS SAA) に合格しました 🎉 「AWS SAA 取ります!」と宣言してから受験当日までの約2ヶ月半に取り組んだことをあえて共有しようと思います!
なぜ受験したのか
SRE 配属から 3 週間の節目に、メンターと振り返りをしていたときのこと。自分なりにキャッチアップはできているが、もう少し大きな目標を掲げても良いのでは、という提案の一つとして AWS 認定試験 の合格が挙げられました。
AWS 認定試験 は、簡単にいうと AWS リソースを使ったクラウドサービスの運用に関する知識レベルを保証するための試験です。知識レベル / 専門性によって以下のように複数の認定試験があるなか、よく最初に取るのが今回受験した AWS SAA っぽいです。
AWS 何も分からないので勉強するモチベーションとしてピッタリだし、合格すれば「AWS についてこれくらいの理解度がある」と客観的に評価してもらえる!と考え受験を決意。
期限は何となく1ヶ月以上は時間が欲しかったので、2ヶ月ちょいということで 8 月中にという目標を立てました。
試験合格までの取り組み
~ 7/10 : 仕事でイソイソ
やるぞ!と言って満足していた。
2ヶ月半と言いつつ、勉強を始める前に 2ヶ月を切ります笑
仕事上のキャッチアップもしながらだと、なかなか勉強の時間をまとめて取るのが難しかった...
7/11 ~ 7/15 : ホンヨミ
つばめ図書館で参考書 合格対策AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト を借りて読みました。
AWS SAA ではほぼ全ての主要サービスについて網羅的に知っておく必要があるのですが、この本はそれらをススっと把握することができました。最新版でないにしても、まずは広く浅く AWS を知るための必要最低限度のボリュームという感じで、各章ごとの章末問題も合わせて1週間で読み切りました。
7/14 : 受験申し込み
AWS 認定はほぼ毎日開催されているので、自分のスケジュールに合わせて受験することができます。( renji さんは前日申し込んだとか... )
申し込み方法は割愛しますが、コロナの影響でリモート受験が開放されていました。 ただめちゃくちゃ制約が厳しいので、なるべく従来の受験方法 (テストセンターで受験) をお勧めします。
受験料は 16,500 円...!!
なかなかのお値段なので、何としても一発合格したいところです 🔥
8/29 15:30 が決戦の時になりました。。。
7/16 ~ 8/13 : udemy レクチャー
ある程度「へぇ、こういうサービスがあるのね〜」と分かったうえで、さらに udemy の動画教材 これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版) を受講しました。
内定者期間中にメンター費用で購入して頂いたのですが、ついに活用の時が訪れた...
タイトルの通り「これだけでOK!」と言っても過言ではないくらい AWS SAA に特化したレクチャーを受けることができます。各サービスそのものの機能だけでなく、AWS が提唱する AWS Well-Architected Framework に沿ったサービスの活用方法など、より実践的な知識を得ることができました。
また各章ごとに章末問題も用意されているので、間違えた部分を復習して日報にまとめたりしていました。
udemy は動画形式なので、黙々と本を読むのがあまり得意でない自分にはちょうどよかったです。動画の再生スピードも最大 2 倍まで調整できるのも good でした。
1ヶ月弱の間は、動画形式のレクチャーをベースに平均 1.5 時間くらいは勉強していたと思います。(理解スピード速い人はもっとすぐ終わるかも)
8/17, 18 : udemy 模擬試験 1, 2
上記の教材には、より公式の問題に近い模擬試験が 3 つ付いています。 一通り学んだし、どんなもんかな〜と 1 つ目, 2 つ目に挑んだところ...
どちらもスコアは 55% 😇 (合格ラインは 72% )
なかなかショックだったのですが、見直してみると以下の間違いが目立ちました。
- 問題文をよく読んでいれば解けた問題
- 動画レクチャーをよく見ていれば解けた問題
- 「そんなの知らないよ...」みたいなレクチャーに載っていない内容が含まれる問題
一つひとつの間違いケースについてのアプローチをやっていくぞ!という気持ちに。
8/19 ~ 23 : 間違いポイントの撲滅
先ほどあげた間違いケースの対策を講じました。
問題文をよく読んでいれば解けた問題
これは「選択肢の内容は正しいだが、問題に対する答えとしては間違っている」ケースによくありました。( そういえばここまで試験の概要について全く説明をしていないですが、AWS SAA は全て選択問題です。)
例えば トラフィックの制御 (Security Group, Network ACL) vs アクセス権限の設定 (IAM) のような、(個人的に)ぱっと見同じようなことをやっているけど、問題文の文脈で本当に必要なのはどっちなのかを意識して模擬試験の復習をしました。
動画レクチャーをよく見ていれば解けた問題
間違いが多かった部分の動画を見直しました。(それはそう)
「そんなの知らないよ...」みたいなレクチャーに載っていない内容が含まれる問題
公式の以下の資料を参考して知識の補完を行いました。
各サービスの紹介サイト
- 例えばこういうの https://aws.amazon.com/jp/rds/
- 特に "よくある質問" の解答部分を参考にすることが多かった印象。
AWS Black Belt Online Seminar
- 各サービスについてめちゃくちゃ詳しく AWS の人が説明している動画
- 公式の youtube こんなの https://www.youtube.com/watch?v=mmRKzzOvJJY
8/21 : udemy 模擬試験 3
それなりに復讐をして挑んだ結果...
スコアは 55% => 70% に 🔥 (合格ラインは 72% )
試験 1 週間前になってやっと、あと 1,2 問取れれば合格ラインというレベルまで来ました... 引き続き先ほど挙げた間違いポイントの撲滅を継続しました。
そんな間違いポイント撲滅の過程でできたのがこちら
8/24 : 公式の模擬試験
本番は 65 問 (130分) の試験ですが、20 問 (30分) の模擬試験が公式から受験することができます。受験料は 2000 円。
最終チェック & 試験の受け方の確認のつもりで受験したところ...
スコアは 65% :robot: (合格ラインは 72% )
模擬試験 3 に引き続き、またも 1,2 問で合格ライン という結果に。 しかも公式の問題の方がなかなか読みにくい... (翻訳が微妙?)
8/25 ~ 27 : 公式の模擬試験の結果を踏まえて復習
模擬試験の結果はスコア以外にもジャンルごとの理解度も確認できるので、 特に低い部分を集中的に見直しました。
8/28 : まとめ記事を見直す
前日はソワソワが Max で全く仕事に集中できませんでした笑 18 時にスッと退勤して、先ほど載せたまとめ記事を見直しました。
8/29 : 試験当日
テストセンターに 15:00 くらいに到着しました。 同じ時間帯の人と一斉に受けると思いきや、自分のタイミングで受験できました。
結果は言わずもがな合格!! 選択問題のため、結果はすぐに表示されました。
後日スコアを確認したところ、 72.5% (合格ラインは 72% ) となかなかギリギリ... 😀
まぁ、受かったもん勝ちですね!!!!!
やらなかったこと
実際に手を動かしてリソースを構築する
仕事もしながら勉強するとなると、座学もやって手も動かすのは自分にとってはハードに思えました。動画レクチャーのハンズオンの流れを見るに留めて、直接リソースを扱うことはしませんでした。
まぁ実際 SRE の業務中に毎日のように何かしら AWS リソースを扱っていたので、主要なサービスについては大丈夫かなぁという気持ちでした。
感想
しっかり有言実行することができてめちゃくちゃ嬉しかったです :bear: :honey_pot: 目標を立てる => 宣言する => 努力する => 実現させるのステップを初めてちゃんと踏めた気がするし、尚且つお仕事もしながらよく頑張った、自分... 👏
おわりに
SRE 配属直後と比べると、格段に AWS への理解は深まったと思います。 バシバシ仕事に活かせていけたらいいな〜
さらなる AWS 認定の受験も視野に入れつつ、 次はネットワークやデータベースの知識を学ぶ時間を作っていきたいです 🔥